読売新聞(朝刊)2009年02月15日号に日本総合ビジネスが掲載されました

配信先:読売新聞(朝刊)2009年02月15日号

pdf20090215

以下、配信先より抜粋

タクシー都内は人手不足~製造業からの転職組も多く~

世界同時不況による雇用不安や「派遣切り」問題が依然深刻だが、
都内を中心にタクシー業界はまだまだ人手が不足しているという。
最近は製造業などからの転職が増え、タクシー運転手専門の人材サービスへの求職相談件数も増えている。

東京乗用旅客自動車協会などによると、東京23区と武蔵野、三鷹エリアのタクシー運転手手数は、
規制緩和が始まった2002年度の8万8130人から07年度には9万1666人に増加した。
しかし、タクシー台数が規制緩和前に比べ約5000台増えているため、実働率は84.7%から77.3%と下落。
車はあっても動かす運転手が足りない状況で、多くの会社が新たな人材を必要としてる。

タクシー運転手になるには、自動車2種免許の取得東京タクシーセンターが実地する地理試験、
接客などに関する社内研修などステップを経る必要があり、デビューまで最短でも20日はかる。
しかし、ほとんどの会社が免許取得費用を負担し、研修中も日給を支給するほか、
デビュー後も3~6ヶ月は一定の給与を保障しているという。

また、最近タクシー強盗対策として、全地球測位システム(GPS)で車の位置を把握し、
無線室が異常を察知すると警察に通報するシステムを導入している会社も多く、安全面の不安もかなり解消されている。

三和交通(横浜市、吉川永一社長)の東京営業所(板橋区)で働く男性運転手(49)は、
一昨年まで三重県内の大手電気メーカーの工場で派遣社員として働いていたが、給料は手取り約10万円で、休日は月5、6日しかなかった。
「この年で定職に就き、稼ぐには運転手しかない」と、母親(75)と夜行バスで上京し、ネットで同社を見つけて就職した。
かつて東京で運転手をしていた経験もあり、現在の年収600万円。1回約20時間、月12回の勤務だという。

男性は「派遣時代の仲間に電話したら、不況の影響で、寮にいた約100人中50歳代を中心に40人が切られたそうです。
今は、家族寮を安く借りられ貯金もできる休みも持て余すほどあります」と話す。

専門求人誌創刊 求職者サポート

タクシー業界に特化した転職サイト運営や人材紹介サービスを行う「日本総合ビジネス」(渋谷区、清水弘一社長)は、
運転手という仕事を転職の選択肢にしてもらおうと、フリペーパーの専門求人誌「タクシー転職道」を創刊した。求人広告だけではなく、
求人用語の解説早見表、運転手に月収やライフスタイルをインタビューするコーナーもあり、
初心者でも業界のことを理解しやすい工夫がこらされている。

清水社長によると、今年1月に同社に求職相談を申し込んだ人の数は約300人に達し、昨年同月(約180人)に比べて大幅に増えているという。
清水社長は「特別なスキルがなくても上を目指せる仕事で、長く続ければ、個人開業はもちろん、会社の管理職や幹部になる道もある。
非正規雇用で働くよりも将来性はあると思うので、是非チャレンジしてほしい」と話している。

本件に関するお問い合わせ先

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